ビタミンとは何でしょう?
私達が生きていくために不可欠な働きをしてくれているビタミン。
ビタミンは身体を作る材料やエネルギーそのものにはなりませんが、代謝のスイッチを入れる「補酵素」として働いたり、抗酸化力を発揮したり、ホルモンに似た働きをするものなど様々な役割を持っています。ここでは、この様々な働きをしているビタミンについて詳しく説明していきます。
ビタミンの語源
「ビタミン」とは、生命を意味するラテン語の「vita(ビタ)」にちなんで、「生命」とか「活力」を意味する言葉で、“生命活動に欠かせない物質「amine」(窒素を含む化合物))”という意味をこめて命名された栄養素です。
3大栄養素と5大栄養素
私たちが生きていくために必要な栄養素のうち、食物中に比較的多く含まれている栄養成分「炭水化物「たんぱく質」「脂質」を、「3大栄養素」といいますが、これらの3大栄養素はエネルギー源となり、身体にエネルギー源を作り出すために欠かせない栄養素です。
その3大栄養素に、「ミネラル類」と「ビタミン類」を加えたものを5大栄養素と呼んでいます。ビタミンとミネラルはエネルギー源にはなりませんが、微量でもその役割は大きく、身体をスムーズに働かせるために欠かせません。いわば、身体の潤滑油のような働きをしているのです。
身体がスムーズに働くようにするビタミン
「ミネラル」は、骨や身体の組織を構成したり、身体の調子を整える働きがありますが、「ビタミン」は、ごくわずかの量で体内での他の栄養素の働きをサポートしたり、主に身体の中で起こる様々な化学反応を助け、身体の機能を調整しています。
食べ物から得られたビタミンは、骨や筋肉のような私たちの身体を作る構成成分にはならず、他の栄養素の働きをサポートします。3大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)が身体に吸収され、正常に代謝されてエネルギーを作り出せるように働いたり、身体の機能がスムーズに働くことをサポートするなど、体調を整えるためにはビタミンが欠かせないのです。
例えば、赤血球の主な材料は「たんぱく質」ですが、正常に赤血球が作られるためには、ビタミンAやビタミンB群などが必要です。
また、肌や骨などを構成するたんぱく質の1つ「コラーゲン」が正常に作られる際にも、ビタミンCが不可欠。
よく、ビタミンCサプリメントなどの宣伝に、「美肌」「弾力肌」などと謳われているのは、ビタミンCが肌の弾力を作っている「コラーゲン」生成に欠かせない存在だからなのです。
ビタミンの種類
ビタミンは2つに大別される
「ビタミン」には、全13種類の「必須ビタミン」があり、脂肪に溶ける性質をもった「脂溶性ビタミン」と、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」に分けられます。
脂溶性ビタミンは肝臓などに貯蔵されますが、水溶性ビタミンは一部が身体の中に貯蔵され、余った分は尿と一緒に体外へ排泄されます。
脂溶性ビタミンの特徴
「脂溶性ビタミン」にはビタミンA(レチノール)、ビタミンD、ビタミンE(トロフェロール)、ビタミンKの4種類があり油脂やアルコールに溶けやすく、熱に強い性質があります。脂肪に溶け体内に蓄えられやすいため、尿から排泄されにくく過剰症にならないように注意する必要があります。
調理の際には、油に溶けやすいため、炒めたりドレッシングなどで油と一緒にとると効率的に摂取できます。
<脂溶性ビタミンの主な働き>
- ビタミンA:夜間の視力の維持を助け、皮膚や粘膜の健康維持を助ける
- ビタミンD:腸管でカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける
- ビタミンE:抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞を保護する
- ビタミンK:正常な血液凝固能を維持する
水溶性ビタミンの特徴
「水溶性ビタミン」にはビタミンB群(B1、B2,B6,ナイアシン、パントテン酸、葉酸、B12、ビオチン)、ビタミンCの計9種類があります。
<水溶性ビタミンの主な働き>
- ビタミンB1:炭水化物からのエネルギー産生など
- ビタミンB2:皮膚や粘膜の健康維持を助ける
- ビタミンB6:たんぱく質からのエネルギー産生、皮膚や粘膜の健康維持を助ける
- ビタミンB12:赤血球の形成を助ける
- ナイアシン:皮膚や粘膜の健康維持を助ける
- 葉酸:赤血球の形成を助ける
- ビオチン:皮膚や粘膜の健康維持を助ける
- パントテン酸:皮膚や粘膜の健康維持を助ける
- ビタミンC:皮膚や粘膜の健康維持を助けると同時に、抗酸化作用を持つ
水溶性ビタミンは腸で吸収され、肝臓につながる門脈血に入ります。ビタミンCはそのままの形では長時間留まることが出来ず、トランスポーターと呼ばれるたんぱく質と結合して貯蔵されます。また、血液中のビタミン濃度が一定の割合を超えると、身体に吸収されずに体外に排泄されるため、毎日摂取しないと欠乏症を起こしやすい一方、過剰症の心配はあまりないと考えられてきました。
しかし最近では、サプリメントなどのビタミン強化食品やビタミン製剤からの多量摂取も無視できないとして、耐容上限量(特定の性・年齢階級に属するほとんど全ての人が過剰摂取による健康障害を起こさない摂取量の最大限の量)が決められています。
1度に大量に摂取しても、尿と一緒に排泄されてしまうため、毎日数回に分けて摂取することが理想的です。
水溶性ビタミンは、水に溶けやすく熱で分解されやすいものが多いため、茹でたり炒めたりする際、手早く調理したり、スープごといただくと、効率よく摂取することができます。
「ビタミン」の定義
「ビタミン」はかつて、「カラダの中で作られないもの」と考えられてきました。
しかし最近では、身体の中でコレステロールを原料にして「ビタミンD」が作られたり、腸内で「ビタミンB群」や「ビタミンK」などが作られることが分かりました。
そのため現在では、「ビタミン」は「カラダの中では作られない。又は、作られたとしてもごく微量であるため、食物から摂取しなければならない栄養素」と定義されています。
ただし、体内で作られる量はごく微量のため、やはり食べ物や健康食品、サプリメントなどから摂取しなければなりません。
「ビタミン」の不足・過剰によるリスク
一方でビタミンは、欠乏症や過剰症を起こすリスクがあり、決して軽視できない存在です。
代表的な欠乏症として、ビタミンA欠乏による「夜盲症」、ビタミンB1欠乏による「脚気」、ビタミンD欠乏による「くる病」、ビタミンB12欠乏による「悪性貧血」、ビタミンC欠乏による「壊血病」など、それぞれ特有の欠乏症が起こります。
日常の生活の中で、ビタミン補給を考える意識を持つことは、美容と健康を維持する上でもとても重要なことなのです。
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